大津宏康研究室

土木施工システム工学

社会基盤構造物の創造・保全・維持管理を目指して

概要

本研究室では、ジオリスクマネジメント、海外建設プロジェクト、および地盤環境保全技術に関する研究を中心に、社会基盤構造物の創造・保全・維持管理の観点から研究を行っています。当研究室は、工学研究科都市社会工学専攻を構成する研究室です。学部については工学部地球工学科と協力関係にあります。

IMG_78011.jpg

※新着情報はこちら 

 

研究テーマ・開発紹介

岩盤構造物を対象にしたアセットマネジメントに関する研究

成熟社会の到来に伴い,建設分野においてはインフラ構造物のアセットマネジメントという考え方が注目されるようになってきている.これは,長期的視点に基づき,インフラ構造物の維持・補修・更新の最適化を試みるものである.この分野では,岩盤構造物の性能劣化に関する不確実性を考慮し,アセットマネジメントでの判断指標となるライフサイクルコストを評価する手法について提案するものである.

斜面リスクマネジメントに関する研究

この分野の目的は,斜面の地震・集中降雨等に代表される自然災害に対するリスクマネジメント手法を提案するものである.ここで提案する手法の特徴は,Event Tree(ET)を用いてハザードとなる自然災害により発生する被害状況を明確に関連づけることであり,またリスクを負う対象者として道路事業者のみならず利用者をも加えるため,リスク評価のパラメータとなる災害に伴い生じる損益を社会工学的な観点に基づき評価することである.

地盤リスクマネジメントに関する研究

地盤リスクマネジメントは,地下建設プロジェクトにおいて,事前の調査段階では予期することのできない地盤条件の出現によって生じる建設コスト変動リスクを,定量的に評価することを目的とするものである.その評価手法に金融工学分野で用いられるリスクカーブ,バリューアットリスクなどの指標を適用することで,土木工学を専門としない事業者もリスクをコストという次元で認識できるものである.

海外建設プロジェクトに関する研究

一般に建設プロジェクトには,本来数多くの不確定要素が含まれていることに加え,開発途上国でのプロジェクトにおいては,外的な不確定要因として政治的な不確定要素あるいはマクロ経済的な不確定要素が付加されるため,そのリスク管理が極めて複雑な問題となる.このような状況を踏まえ.この分野の目的とする所は,開発途上国援助としてのインフラストラクチャー建設プロジェクトにおけるリスク要因を明らかにし,その評価及び管理手法を確立するために必要となる基本的な方針について提言を行うものである

地盤・岩盤力学に関する研究

岩盤力学に関しては,主に岩盤構造物の設計において不連続面の力学的挙動を把握することを目的に研究を進めている.一方,地盤に関しては,地下水揚水に伴う地盤沈下量を評価することを目的にしている.具体的には,急激な地下水揚水量の増加に伴う地盤工学的な課題が健在化してきた事例としてバンコクを対象とし,地盤沈下の発生状況を表す事などの研究を進めている.

廃棄物処分場における廃棄物埋立護岸に関する研究

海面処分場は,場外への汚染物質の漏出を防止するため遮水工が設けられる.一般的に底部遮水工として自然堆積粘土,鉛直遮水工として廃棄物埋立護岸が設置されるが,埋立護岸の遮水性の評価手法は定まっていないのが現状である.本研究では,鋼管矢板式護岸構造を採用した海面処分場の有害物質の遮蔽性能を浸透流解析によって解析的に評価し,そのために必要な鋼管矢板の透水性評価と鋼管矢板の設置条件等を総合的に議論する.具体的には,鋼管矢板式護岸が適用された海面処分場における保有水の浸出状況を検証し,鋼管矢板式護岸に求められる遮水性能を明らかにする.

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。